小説の記録

ちょっとした感想の記録

帽子収集狂事件

ジョン・ディクスン・カーを初めて読んでみました。

帽子が盗まれるという変わった事件が起こっていたが、みんな悪戯と思っていた。またある日、ビットンの帽子とビットンが発見したポーの未発表原稿が盗まれた。その後、帽子事件を追っていたビットンの甥のフィリップ・ドリスコルが何者かに殺害された。ドリスコルは盗まれたビットンの帽子が被せられていた。この二つの事件はどういう関わりがあるのか。フェル博士、ハドリーは事件の捜査に乗り出す。


舞台は霧のかかったロンドン塔で陰鬱な感じだが、登場するフェル博士が愉快な人で物語に重さを感じさせ過ぎないので丁度良い。

ロンドン塔の構造が少しわかりづらい。あと物語にあまり起伏がないように感じた。取り調べのやりとりは面白く読めたと思う。

終わり方は好き嫌いが分かれそう。私はえ?それでいいの?と思ってしまった笑