小説の記録

ちょっとした感想の記録

青銅の魔人

初!江戸川乱歩

江戸川乱歩エドガー・アラン・ポーからきているのを知ったのが最近な私です(笑)こうしてみるとかなりそのまんまですね。一番有名なのから読もうかと思いましたが行った本屋さんにあったやつにしました。

月夜の晩、銀座の街に現れたのは青銅の仮面をかぶり歯車の音をギリギリさせた不気味な人物。時計を次々盗むその人物が目をつけたのは手塚邸の「夜光の時計」だった。その盗みを食いとめるべく持ち主の手塚氏は名探偵・明智小五郎に助けを求めるが、時計は見事に奪われてしまう。助手の小林少年はチンピラ別動体なる組織を結成し怪盗を追い詰めるが、逆に囚われてしまう。小林少年はどうなるのか、華麗に盗み去った手口とは、そしてこの怪盗を捕まえることはできるのか......?


最初は文体に慣れませんでした。おそらく読みやすい文なのだとは思いますが今までの推理小説と文体がかけ離れすぎていて逆に読みづらく感じました。絵本を読み聞かせするときのゆっくりとした話し方で頭の中で再生される感じで不思議な気持ちで読みました(笑)どれから読んでも大丈夫と見かけましたが最初から読みたかったような気がします。


青銅の魔人のトリックはバレずにできるのか疑問です。犯人は分かりやすいですが、明智小五郎が登場して井戸の中へ入っていき種明かしするところやいつの間にか囚われた小林少年達が入れ替わっているところなどはワクワクしながら楽しく読めました。子どもも大人も楽しめる良い作品だと思います。他のシリーズも読んでみたいです。

サクッと面白い話が読みたいときに良い長さでした。