小説の記録

ちょっとした感想の記録

2022-01-01から1年間の記事一覧

春にして君を離れ

たまにはミステリー以外も。 結構前から購入していたもののあまり気が進まずようやく。 ほぼジョーンの思考や回想で話が進むのに、先が気になってすぐ読んでしまった。アガサクリスティの心理描写はやはりすごい。 タイトルを見てさわやかな物語と思いきや、…

書楼弔堂 破曉

京極夏彦のミステリーではないものを読んでみました。 つまらないわけではないのでわりとスラスラと読めるが、すごく面白いというわけでもない。 炎昼を読むのはちょっと先になりそう。

魍魎の匣

百鬼夜行シリーズ二作目 とっつきにくい内容が読みやすく書いてあって、さらさらっと読めてしまう不思議。こんなにも分厚いのに。

悪魔の手毬唄

初めての横溝正史です。たまたま鬼首村(おにこべむら)を訪れた金田一耕助は、手毬唄の歌詞通りに死体が異様な構図をとらされた殺人事件に遭遇した。二十年前にもこの村では殺人事件が起こったというが...。二十年前の事件の話から入るが説明っぽく長文で書か…

帽子収集狂事件

ジョン・ディクスン・カーを初めて読んでみました。帽子が盗まれるという変わった事件が起こっていたが、みんな悪戯と思っていた。またある日、ビットンの帽子とビットンが発見したポーの未発表原稿が盗まれた。その後、帽子事件を追っていたビットンの甥の…

青銅の魔人

初!江戸川乱歩!江戸川乱歩がエドガー・アラン・ポーからきているのを知ったのが最近な私です(笑)こうしてみるとかなりそのまんまですね。一番有名なのから読もうかと思いましたが行った本屋さんにあったやつにしました。月夜の晩、銀座の街に現れたのは…

Xの悲劇

鋭敏な頭脳を持つ引退した名優であるドルリー・レーンが登場する四部作の一作目『Xの悲劇』を読みました。ドルリー・レーンはニューヨークのブルーノ地方検事とサム警視から路面電車で起きた殺人事件への捜査協力を依頼されます。その殺人事件の凶器とは毒針…

災厄の町(新訳版)

やっと読めました〜。ライツヴィルシリーズはどれから読んでも大丈夫ですがやはり災厄の町から読めばよかったと少しだけ後悔しました。ライト家のノーラとの結婚式前日に姿を消したジム。そのジムが三年経って突然ライツヴィルに戻ってきました。彼の帰りを…

葬儀を終えて(新訳版)

ビッグ4に引き続きクリスティー作品。アバネシー家の当主・リチャードの葬儀が終わり遺言公開の席上で末の妹のコーラが放った「だって彼は殺されたんでしょ?」という一言で状況は一変。翌日、コーラは遺体で発見される。コーラは口封じのために殺されてしま…

ビッグ4

ポアロとヘイスティングの元に謎の客が訪れるがうわの空で4という字を書くだけ。そしてその客はポアロ達が少し離れた間に抹殺されてしまう。こうしてビッグ4と呼ばれる謎の犯罪集団とポアロ達の対決が始まるが、ポアロ達はビッグ4に次々としてやられてしまう…

46番目の密室

今回は有栖川有栖の火村シリーズ第一作目を読んでみました。推理小説の巨匠・真壁氏が開催する小説家や編集者が集まる恒例のクリスマスパーティーが開かれます。クリスマスの夜、パーティーもお開きになり皆が部屋に戻ると二階に泊まる全員の部屋の中に奇妙…

幻の女(新訳版)

ウィリアム・アイリッシュがおすすめと聞いたので本屋さんで見つけた『幻の女』を読んでみました。妻のマーセラと喧嘩し、イライラしながら歩いていたスコット・ヘンダースンはなんとなく入ったバーで変わった形の帽子を被った女と出会う。2人は食事を共にし…

ポアロシリーズ 現在の個人的ランキング

読んだポアロシリーズを自分の中でランキングにしてみました! 1.五匹の子豚 2.白昼の悪夢 3.雲をつかむ死 4.杉の柩 5.メソポタミヤの殺人 6.ABC殺人事件 7.スタイルズ荘の怪事件 8.死との約束 9.アクロイド殺し どれも面白いのでランキン…

雲をつかむ死(新訳版)

前回に引き続きアガサ・クリスティーの作品です。 パリからロンドンへ向かう飛行機の中で死体が発見されます。死体から針で刺されたような痕が見つかり、蜂が機内を飛んでいたことから蜂に刺されて死亡したと思われたものの、ポアロが毒針が落ちているのを見…

死との約束

『ナイルに死す』がなかったので先に『死との約束』を読みました。アガサ・クリスティーはわりと最近読み始めましたが遂に10作目となりました! この作品は、ポアロがある会話を聞いたところから始まります。その会話とは「いいかい。彼女を殺してしまわなき…

姑獲鳥の夏

今回はミステリーでおすすめと聞いた『姑獲鳥の夏』を読んでみました。とりあえず序盤の印象に残ったところを載せておきます。あまり本筋とは関係ないところの感想ですが(笑) 久遠寺医院の娘の久遠寺梗子は二十ヶ月もの間身籠ったままだという噂がある。そ…

十日間の不思議(新訳版)

第一作目『災厄の町』、第二作目『フォックス家の殺人』に続くエラリー・クイーンのライツヴィル・シリーズ第三作目となる『十日間の不思議』を読んだ感想です。 シリーズとはいえ続きの話ではないためバラバラに読んでも基本問題はありません。ですが、とこ…