小説の記録

ちょっとした感想の記録

雲をつかむ死(新訳版)

前回に引き続きアガサ・クリスティーの作品です。

 

パリからロンドンへ向かう飛行機の中で死体が発見されます。死体から針で刺されたような痕が見つかり、蜂が機内を飛んでいたことから蜂に刺されて死亡したと思われたものの、ポアロが毒針が落ちているのを見つけ事件へと変わります。そしてなぜかポアロの座席から吹き矢が見つかり危うく疑われかけます。全く目撃者もいない中で吹き矢の毒針で刺され死亡したと思われる女性と容疑者の十二人(ポアロを除くと十一人)…。果たして事件はどのように解決するのか。

 

今回の事件はかなり序盤で女性が死体となって発見されます。飛行機の中という密室で事件が起こったものの目撃者はいなく犯人も特定できずに審問は終わり、その後ポアロは何人かを訪ねて話を聞きます。またポアロジャップ警部に容疑者の持ち物リストを作成してほしいと頼みます。

持ち物リストや被害者の手帳のメモ、ポアロが聞いた話の中におそらくここが重要だなと思う部分はありましたが、私の推理力では犯人まで辿り着けず…。しかし持ち物リストで怪しいと思っていたものが当たり満足しました(笑)

 

事件の真相に迫っていく感じが終盤になるにつれてペースアップして楽しく読めました。今のところの私の中ではかなり上位に入る面白さです!おすすめです。