小説の記録

ちょっとした感想の記録

死との約束

『ナイルに死す』がなかったので先に『死との約束』を読みました。アガサ・クリスティーはわりと最近読み始めましたが遂に10作目となりました!

 

この作品は、ポアロがある会話を聞いたところから始まります。その会話とは「いいかい。彼女を殺してしまわなきゃ…」という殺人をほのめかす内容でした。

 

登場するボイントン家は変わった家族です。母親が子供たちを精神的に縛り付けていて、子供たちは洗脳されているような状態のため常に母親の言いなりです。そこへホテルに泊まっている客たちとのやりとりなどが加わって話は進み、ある時自然死したと思われる遺体が発見されます。しかしよく見ると手首には注射痕、また医者の鞄のなかから薬が消えていることが分かります。ポアロはこれは殺人事件だと言い一人一人から話を聞くことにします。

 

複数人が嘘をついていて犯人が予想しづらく最後まで分かりませんでしたがポアロの説明を聞いて納得。話し方、その人の置かれていた状況をもっと想像しなくてはいけませんでした。意外性があり面白かったです。