小説の記録

ちょっとした感想の記録

葬儀を終えて(新訳版)

ビッグ4に引き続きクリスティー作品。

アバネシー家の当主・リチャードの葬儀が終わり遺言公開の席上で末の妹のコーラが放った「だって彼は殺されたんでしょ?」という一言で状況は一変。翌日、コーラは遺体で発見される。コーラは口封じのために殺されてしまったのか。リチャードの遺言執行人のエントウィッスルはポアロに相談し、ポアロが捜査にのりだす。

これは面白かったです!最後まで全員があやしく見えました。この事件のポイントはリチャードの死とコーラの死に関連があるのかということ。コーラの発言の意図は何かということ。登場人物同様にコーラの発言をすっかり信じていたので皆動機があるように思え犯人が全く分かりませんでした。最初から思考が違う方向へ向かっていたので最後にポアロがみんなを集めて謎解きをするところは意外なことがたくさんありとてもワクワクしながら読み進めました。これはクリスティーランキング上位に入りますね。